藤丸先生の離脱について
キャラクターデザイン原案が藤丸先生、原画が新しい方になっていましたね。
そして先生ご本人のTwitterでも説明がありました。
色々あったけれど、まずは長年のコミカライズ参加とダイアリ以降の原画担当に心から感謝です。
コミカライズのほうでは、今までそんなにハマってなかったキャラの「こんな解釈があったのか」という魅力の開拓をしてくださった方でもありました。
ていうか今でこそユリウス・ボリス2強推しみたいなブログですが初見PS2のハート時点ではボリスはピンと来てなかったんですよね。
同時期にやっていたクラスメイトがボリスルートで大興奮して「私も心臓あるよ!ほら時計じゃないよ!」と心臓を捧げるポーズをしていたのを見て笑った記憶がありますが、優しいエロ猫だけど本命じゃないなぁ、って感じでした。
クローバーもパソコン版でやって、森で再会できた時は嬉しかったしピアスの相手してくれて助かったけど、やっぱり最推しではなかった。
そこで「クローバーの国のアリス〜チェシャ猫とワルツ〜」に出会って一気にボリス推しになったんです。
藤丸先生の絵柄のボリスが好きだったのも大きいかもしれません。でも先生のボリスという男の解釈がもうドンピシャだったんですよね。
あとはアリスとの関係っていう部分で、エース・ユリウス・ナイトメアの掘り下げ方も私にはグサグサ刺さりました。
その後短編集や、ユリウス編、エース編、双子編、ジョカアリコミカライズなど買い漁りました。
QuinRoseは給料未払いやら計画倒産やらファンもドン引きのやらかしがたくさんありました。
藤丸先生御自身はQuinRoseに関わったことで苦労され、苦い思いもおありでしょうが、私は藤丸先生をある意味ハートの国のアリスシリーズ世界観の一番に近い理解者だと思っていました。
漫画家って絵が上手いだけじゃない、情緒や人物造形の読み取りも一流でないとできないんだなとしみじみ感じたものでした。
スペアリに参加してまた原画担当してくださると知った時は本当に嬉しかったですし、藤丸先生に交渉してくれたオトメイトさんにも毎日朝晩の礼をしたいくらいでした。
ホワイトには参加してブラックは離脱、そして今後QuinRose作品は書かない、とおっしゃった背景に本当はどんな事情があるのかファンが知ることはないでしょう。
悲しいけどホワイトに参加してくださっただけでも嬉しかった。新しい原画の方にも、是非頑張っていただきたい。
あらすじだけでいいから結末を知りたいと願っていたQuinRoseファンに、ゲームとして届けてくれるだけで各関係者の皆様には感謝の気持ちしかない。
唯一?藤丸先生の絵柄でリメイクされていないジョーカーがQuinRoseリボーンでいつか出ることも夢見ていましたが……潰えてしまいました。
でも十分楽しませてもらいました。初めてハトアリをプレイしたのが18歳で、もう今は31歳です。乙女ゲームという小さい業界で、ハトアリシリーズ自体がよく持ったとも思います。
スペアリブラックをプレイしたら、今度こそQuinRose亡霊でいるのをやめないといけないかしら。そんなふうに思わせられた一件でした。
ユリウスが攻略対象か不明ですが、ボリスは攻略できるし、来年発売のスペアリブラック、とにかく楽しみです!