金木犀の匂いが好き

海外ドラマとゲームの話を中心に、日々の出来事を書いていきます。

スペアリ・白ウサギ感想(ホワイト＆ブラック)

QuinRose スペードの国のアリス 乙女ゲーム

隠しなので特に特にネタバレ注意です！！！

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たぶん間違っていたけど先にブラックのほうをやってしまいました。

ペーターが役を降りてアリスが役持ちになるEND、絶対あると思ったのに実現はしませんでしたね。PC時代のQuinRoseならやっていただろうか。

でもペーターの言う通り、全部の軸でペーターがいなくならないといけないから決意してからも大変なことよね。ジェリコみたいに、消滅が決まっても生き続ける時間だってあるわけだし。

すでに全部の軸にアリスがいれば、「すべてのペーター」の意識下で共有されてスムーズに進むかもしれないけどアリスはまだ分岐していないからそこも待たないといけない。

本当の姉を模して創造されたビバルディを女王にしたい、というブラッドの願いを叶えた前任のハートの女王はとんでもないことをやってのけたわけですね。(ツイアリの記憶がおぼろげで間違ってたらご指摘ください)

ブラッドのこと、恋愛的な意味でも好きだったとしか思えない。

 

この世界に残ることを決めれば、だんだんアリスも顔なしに近づいてしまう、とペーターは言っていました。現時点でアリスを好きな人には識別できるけど、そうでもない人からすると顔なしにまぎれていく、とのこと。

恋愛ENDを迎えたあともきっと同じことですよね。結ばれた相手はアリスをずっと特別に思っているけど、親しくない役持ちからはそのうち余所者フィルターのない扱いになっていくのでしょう。

 

そうなると命の危険が格段に増すのでペーターは自分の「15時」を譲ってアリスを役持ちにしようとしました。でも大切な案内人を殺して自分の存在を強めようなんて思わないアリスは固辞します。

 

アリスが役持ちになったら白ウサギを引き継いでたのか？私的にはスペードの国のキングと結ばれたうえで白ウサギフラグを満たした「スペードの女王END」が見たかったです。冷酷な女王様になるアリスに痺れたかったなぁ。

 

 

 

ホワイトの白ウサギENDは優しい世界でしたね。

ルイスとはぐれて時間の狭間に迷い込んだアリスをペーターは迎えに来てくれます。そしてアリスの罪の概要だけ教えてくれます。でも事故が重なっただけであなたは幸せになるべき人ですと言ってくれるんです。

アリスの罪への思いに反応してねちっこくジョーカーがやってきますが、ペーターと駅メンバーのおかけで逃げ切ることができました。

 

ここで駅メンバー全員出てきたの意外でしたね！ナイトメアは来るだろうな、と思っていたけど、ブラックに繋げるためにボリスとグレイも出したのかな。ボリスは空間の切り貼りの手伝いをしたけど、珍しく何もしていない、いるだけって言われてるグレイにめっちゃウケた(笑)料理以外で役立たずなグレイ貴重すぎる。

ナイトメアとペーター、本当に優しすぎない？これこそ愛だよね……。アリスに幸せになって欲しい、自分を責めているけど必要ないしつらいことは忘れたままでいいんだよ、って心に染みる言い方で話してくれるんですよ……。

 

私個人の話で申し訳ないですが、私もこの3年くらい焦燥感と罪悪感に苛まれていて苦しくて、周囲の人が似たようなことを言ってくれてもちゃんと響かなくてアリスみたいに同じ思考を繰り返してたんですけど、ブラックさん視点の「本当にめんどくせぇ奴」からのペーター＆ナイトメアの「もういいんだよ苦しまないで」のコンボで目が覚めたというか、突然腑に落ちました(笑)目の前の幸せを台無しにしてまでこだわる過去や責任感って、足枷だし自分のためにならないから捨てた方がいいよね……。

 

ペーターはスペードの国の住人ではないので途中まで送ってくれて、別れることになります。アリスがこの世界にいる限り、15時を担当するペーターとともにいることでもあるんだそうです。そう考えると、今は同じ国にいない皆もそばにいてくれると感じますよね。

着いた先はカジノの一室。スペードの国の領主たちとルイスが出迎えてくれてゲームに戻るアリス。この時点では一番仲の良いルイスも助けに来てくれない程度、とジョーカーに言われていましたが、ゲームに戻って再び誰かと強い絆を探すのでしょうか。

 

どちらもペーターがどんな思いでアリスをこの世界に連れてきたのかが改めてよくわかるENDでした。

姉さんを傷つけて、そのまま亡くしてしまってアリスは真っ暗な現実を生きていたんでしょうね。姉さんと過ごした日曜の15時を大事にしてくれたアリスが気になっていたペーターは放っておけなかった。幸せになって欲しい、という一心で連れてきたわけですから、アリスの予想通り現実では相当不幸で自分を責め続けていたはずです。

ナイトメアも種類は違うけど苦しみ続ける気持ちを知っているから、記憶を消してくれて優しい言葉をかけてくれるのかな、なんて思いました。

現実にいた頃のアリスを知るのはペーターとナイトメアだけですが、性格も価値観も全く違うこの2人が同じくらい胸を痛めたわけですよね。本当にどんな状態だったんだ、アリスよ……。

 

最近優しいペーターしか見てなかったけど、駅メンバーに対して銃を向けるというサイコパス具合を見て「あ、ペーターだわ」と目が覚めました(笑)

アリスの案内人は、どの国でもどの軸でもペーターだけ。誰と恋に落ちても、特別な絆がある。ペーターがシリーズ最終作に出てきてくれて良かったです。