金木犀の匂いが好き

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新装版ハトアリ・エース非滞在END感想

せっかく有給とったのに、夫が在宅ワークになりパソコンが使えなくなったので自分のオンボロノートPCで書く羽目になりました。

 

 

新装版ハトアリ・エース非滞在END感想

 

かなり序盤に攻略したのにミラアリの感想書いて満足しちゃってたエースについて。

 

ハトアリの何がいいかって言うと、真相であれバッドであれ元の世界に帰らなければ幸せになれるって信じてたことです。私はね。

 

クローバーで引越しという現象にあい、覚悟が足りなければそれなりの愛着だと引き離されてしまうことを知りました。もう無理ちょっとつらい。ユリウスに会いたい。

 

さらにジョーカーでも処刑人、監獄、許してくれない姉さんの記憶・・・。

ペーターが連れてきてくれたこの世界、もしかしたらしんどいことばかりなのでは?

それでもまだワンダーワールドのほうがアリスにとってマシ、とペーターが思うほど現実のアリスは廃人状態だったのかな?

 

でもでも、ハートの国で誰かと結ばれて、ツイアリの世界線に進んでいけばペーターの思い通りだし!と信じていました。

ダイアリやらずにツイアリ先にやってたあの頃の私はね。

 

余所者、時間経つと馴染んじゃうんじゃん・・・。

ダイアリのアリス、役持ちみたいに時間操りはじめてるじゃん・・・。

そしたらツイアリの世界だって怪しいじゃん・・・。

心臓がいつか時計になるなら、恋人たちとの関係はどうなるの?そりゃあ変わらない関係なんてないから、いつか険悪になったり別れたりすることもあるかもしれないけど、余所者フィルターなくなったらどうなるの・・・。

 

 

 

さてものすごく話がそれましたが、そんな幸せなハートの国でも、非滞在エースルートだと無条件の幸福は得られない感が強いんですね。

 

たまにお城に行くと遭遇する迷子の騎士。爽やかすぎて苦手かも?という初対面を乗り越えて、話していると爽やかなだけじゃない、嫌な面を隠そうとしないうさんくさいエースと友達になります。

 

この序盤がね、いいんですよ。ふざけてエースが迫ろうとするけど、お互い友達として好きだからと言い合ってそういうことはなしにしましょう、となります。絶対に手は出せない。

男女のこの期間て得がたい。尊い

でも本当に意識していない友達同士なら、まずこんな会話にならないんですよね。

それをわざわざ、友達だからやめましょう、というやりとりをするっていうのは、たいてい未来には違う関係になることをわかっていますよね。

自分たちで焦らしプレイをしているというか、その時を先延ばしにしている。

 

でもエースとアリスに関しては、友達以上の関係に踏み込むと相手を傷つけたり、傷つけられたりすることを予感しているので、焦らしあっているだけじゃないのもわかっています。

 

意識し合っているのに、一緒に買い物に出かけたり、女王陛下からおしおき中のエースと二人で鶏小屋の屋上でお昼寝したり・・・。

これがエースルートじゃなければ王道の乙女ゲームイベントだよなあ、という非常に矛盾した惜しさを感じるくらいです。そんな王道のイベントなのに、相手がエースだから雲行きの怪しさを感じます。

うまいよね、ロゼさん。初期の荒削りの勢いとエロイベント推しだった頃にファンになっていますが、このあたりの時期にはキャラの掘り下げでエロさを醸し出してきています。ライターさんも増えて複数で書いているのかもしれませんが、この円熟さとクオリティを売り出していけばよかったのに。

 

ある時アリスが仲良く兵士と話していると、エースはリンゴを握りつぶすという怒りの表現をしたあと、アリスを連れ去って部屋で尋問します。

「友達だって、嫉妬するだろ?」って。大切にしたいと思っているのにアリスを傷つけそうになるエース。それくらい好きなのでしょう。

リンゴを潰したせいで濡れている手袋を外してアリスに触るの、こっちが変な気持ちなる!

 

元の世界に帰ろうとするアリスを止めるのに、エースは鞘ごと剣を投げ出してアリスを転ばせ、引き戻します。とても騎士とは思えないやり方(笑)。

そして怒るアリスに言うのです。「帰って・・・、いなくなるなら、同じことだ」アリスがいなくなるなら、死んでも自分にとっては同じこと。ああ怖い。

 

ペーターもナイトメアもエースと結ばれることを歓迎していないのは処刑人だからでしょう。

サーカスを匂わせるエンディングで、エースはアリスの罪を忘れさせないといいます。処刑したくないからでしょうか。卑猥様本領発揮の怒涛の展開でした。

 

クロアリのエース病んでるイメージでしたが、改めてプレイするとテイストが違いました。そちらも別記事で書こうと思います。