ダウンロードしたNetflixで通勤を乗り切る!(ラストツァーリ ロマノフ家の終焉)
ラストツァーリ ロマノフ家の終焉
(オススメ度:★★★★☆)
これはドラマ仕立てのドキュメンタリー?なので厳密に言うとドラマではないのかもしれません。
役者さんたちが演じるドラマの合間合間で、学者や先生方の解説が入ります。ただ私は十分ドラマとしても楽しめました。
Netflixオリジナル作品なのでそこまで期待していませんでしたが、最後まで一気に見てしまいましたよ。
皇女が4人続いたため、跡継ぎを産むプレッシャーで精神的に追い込まれていた皇后。ようやく産まれた皇子は血友病でした。
戦争と貧困で疲弊した民衆。資質をほとんど持ち合わせていなかった皇帝と、タイミング悪く首都の貴族社会に現れたラスプーチン。
ロマノフ家がなぜ滅亡したのか、世界史をほどんど覚えていない大人でもよく理解できました!
人間は追い込まれた時に何かにすがりたくなるものですよね。それが宗教の人もいます。特定の寵臣の場合もあります。
古今東西で、悪い奴がトップに立つ人間を操って思うままに私財を肥やす、という話は多くあります。
そして世間の反感を買い、引きずりおろされたり、殺されたりします。
それだけ皇帝や王というものは孤独なのでしょう。
でもねえ、今日の食事もままならず、大義のない戦争に駆り出される国民と、あまりにも世間知らずなロマノフ家の皆さん。
皇帝と国民は無条件の信頼関係があるから大丈夫、じゃないんですよ。
国民の生活を知らずに自分たちの子作りのことばかり、次は自分たちの皇子の病気のことばかり、国民に向き合っていないくせに理解してもらうなんてできませんよね。