金木犀の匂いが好き

海外ドラマとゲームの話を中心に、日々の出来事を書いていきます。

スペアリ・ジョーカー関連感想(ブラック)

攻略サイト見るまでジョーカーENDがあるってわからなかった乙女ゲーム歴14年のヘタレゲーマーです。

 

メタくそにネタバレしていますのでご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スペードの国に来て、ついに、ジョーカーさんたちの所を滞在地にできるとはね!!!???

BADEND一直線だけどね!!!???

 

これを伝えた時の攻略キャラたちの反応が興味深かったですね。

絶対やめたほうがいい!そんなのだめ!みたいなリアクションが普通。

ブラッド、エース、ナイトメアは達観していました。「もう4つ目の国だからこういうこともある」「君が選ぶしかない、止められない」と。

ハートの国からプレイしてきていると、なんかもうアリスに呆れるというか、ブラックさんと同じ気持ちですよね。面倒くさい、どうしようもない、自ら不幸を求めるやつだなぁと。

 

ほとんどいないでしょうが、ジョーカーさんのこと何も知らずにスペアリをやった人がいたら結構楽しかったかもしれませんね。

店長代理としてケーキやクッキーを焼いて、グラス拭いて、口は悪いけど優しさがあるブラックさん&物腰が柔らかい腹黒そうなホワイトさんと暮らす毎日。

 

ていうかジョーカーの国とダイヤの国でいじめられて追いかけ回されたせいで、どっちかというと嫌いだったんですけど、ブラックさんは正規攻略できてもいいキャラだったな……。

 

 

役人は全部の軸で死んでも個を失うだけで生き続ける、という話をダイヤで聞いて「ゾンビみたいなジョーカー的存在にユリウスもなっちゃうの!?」と思いましたが、ブラックさんのように感情や個性を持ち続けられるならユリウスもそうなるのかな。

それならユリウスを役人にしたエースの選択も、悪くなかったかもしれません。そういう意味でもブラックさんルート見て救いを得た。

 

 

ブラックさん、明らかにアリスを逃がしたがってましたよね。アリスも言ってたけど。中盤までは乙女ゲームとして普通に楽しめて笑った(笑)

アリスを助けようとするユリウスを咎めてたけど、ブラックさんこそルールスレスレだった気がする。

 

 

ブラックさんENDもアリスが望んで収監されたけど、ブラックさんとガチで恋に落ちて幸せを見つけたらセーフだったのか???ていうかあんな甘い収監?逮捕?あります????なんか監獄でも甘い展開期待しちゃうよ???

 

ホワイトさんENDなんか絶対激鬱じゃん見たくないわと思ったけど、時間はいくらでもあるから、と店長代理の夢に閉じ込めてアリスと過ごすホワイトさん、伝え下手なだけでこちらもアリスのこと好きになってたのかな。

 

 

エンドムービーが流れないBADENDの1つは、ユリウスの提案でまたナイトメアに記憶を消されました。

罪含む記憶がなければ監獄も処刑も免れるもんなぁ。ユリウス、ナイトメア、ペーターはアリスのために危険をおかしすぎだよ。ていうかジョーカールートでこんなにユリウスに会えるとは思っていなかった。ユリウスめっちゃ頑張ってくれるじゃん。公式と解釈一致じゃん。ありがとうありがとう。ある意味攻略できるより価値がありました。優しくて不器用でそっけないのに必死にアリスを助けてくれるユリウス、会えてよかった……。

 

あぁ、ジョーカーの感想なのにユリウスの話になってしまった。

声優さん変わりましたが、怖かったジョーカーのイメージも変えられて良かったかも。

ルール的に絶対に許されないけど、サーカス&監獄登場させずに、あの店でずっとブラックさんと小突きあう世界が欲しかった。

最終作にして急に好きキャラにランクインしてこないでほしい。私ツンデレ好きなのよ。

スペアリ・ナイトメア感想

エースルートのユリウスについてと、先にやったハンニバルルートと、既に終わった隠しルートもあるんですけど、考えがまとまらず全部とっ散らかっています。

ナイトメアルートを先に書かせてもらいます!ネタバレ超注意!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁ序盤はいつもの病弱ネタに加えて駅業務を覚える件と少しチェスの話、という感じでした。

最終的な感想が、すごく……良かったです……となったポイントは3点ですかね。

 

①シリーズ初?のナイトメアと療養仲間

 

スペードの国でのアリスは、体と心の馴染み具合が合っていないせいで体調不良を頻繁に起こすのですが、ナイトメアに看病してもらうこともありますし、一緒にダウンして休むこともありました。

 

看病してくれるナイトメアは、変な下ネタとか言わないし(この世界の8割のキャラならセクハラかましてくるはず)、落ち着いた優しいお兄さんぶりがいつもとのギャップでとても素敵に見えました。

ダイヤでも語られた実体だった頃の病気の話、子供なのに点滴や途切れない体の痛みで夢だけが逃げ場だった話はきつかったですね。夢を見ている時に「時間よ止まれ」と願ったからこの世界では夢魔になったのかな?ナイトメアの案内人はどんな人だったんだろうね?

 

 

②ペーターとともに最もアリスを大事に思ってきた話

 

この世界、判明しているだけでも元余所者としてエースとブラッドがいます。

エースの案内人は物書きだった頃のユリウス。ブラッドの案内人はビバルディの前任のハートの女王。

というわけで余所者を引き込むこと自体はルール違反ではないようですが、ペーターがナイトメアの助力でアリスを連れてきたことはややグレーだったようです。ハートの国で「聞いてねーぞアイツら」的にユリウスがぼやいていましたし、今回のBADでもそういった会話がありました。

 

それでもペーターは、自分の時間である15時を大事にしてくれたアリスを幸せにするために連れてくることを決めました。

そしてあの腹黒ウサギがそこまで入れ込む女の子に興味を持ったナイトメアもアリスに好意を抱いていました。

「私たちは君を愛している」とナイトメアは言います。これは友人としての親愛ですね。

そうなのかなー、と思っていましたが、ペーター・ナイトメア・ユリウスは友人としては他キャラよりもずば抜けてアリスを守る気持ちが強いとスペアリで確信しました。

旧絵ターン制だったから頃からのファンとしては「ずっと陰ながら守ってくれてたんだね……ありがとう」とウルウルきました。実際ナイトメアは軸が違うダイヤの国でも夢で励ましてくれたもんなぁ。

 

 

③そこからの恋人打診

 

そんなわけでナイトメアのアリスへの好意はペーターとちょっと近い気がします。この世界に留まってくれて、幸せでいてくれれば他の男を選んでもいい。でも、君が許してくれるなら立候補したい、みたいな。ペーターと違ってストーカーじゃないのでさらに控えめな印象でした。

真逆なのがブラッドかなー。欲しいと思って手に入れると決めたら必ず実行するという感じ。

 

アリスと二人で私室にいて、そんな心情をぽつりぽつりと語るナイトメアは良かったですね。ハートの国ではガイド役を兼ねていてオマケ要素の攻略だったらしいですが、ここも歴史を感じて胸がいっぱいになりました。

 

 

あと夢魔の一番怖い能力気になりました!

忘れ去りたいと思ってしまいこんだ酷い記憶を突きつけて崩壊させる、みたいな話。人によっては本当にトラウマというか精神科領域の話になるやつ……と想像したら確かに怖かった。

心を読めるから嫌われてるわけじゃなかったのね。

 

今回ユリウスが攻略できないからナイトメアが一番「え、結婚したい」ってなった。

能力的にも夢魔>各領主・お役人組>その他役持ちってくらい強いみたいだし。

え、結婚したい。

スペアリ・エース感想(ユリウス抜き)

大変だった。感情がジェットコースターだった。ドキドキしたしつらくなったし恋した。

えーと、ユリウスのことも書くととっ散らかって収拾がつかなくなると思うので、そこは別記事にすることにして感想書きます。ネタバレ超注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

違う感想の人もいるだろうけど、すごく良くできたシナリオだったと感じました。過去作との繋がりがスムーズ。

 

クローバーでのエースもつらそうだったけど、つらいのを素直に認めたくなくてよく分からないことになっていたイメージです。

今回は本人も「成長した」と言っている通り、寂しいのは認めるしアリスにも言う。カジノで暴れた時以外は本当にいつもつらそうで寂しそうで、胸が痛くなるくらいでした。

 

簡単に言えばクローバーではユリウスと離れてつらかったわけです。

ハートのユリウスは、最初にエースが出会った恩人の物書きのユリウスではないけど、今ではハートのユリウスを代えがきかない存在として大事に思っていたんだよね。ダイヤのユリウスに会おうとしない理由をそう話していました。

でもクローバーの国には、同じようにユリウスと離れてつらがっているアリスがいて、共依存のように二人でもがきながら支え合っていました。

 

今回は、ユリウスの不在を同じように寂しがってくれるはずのアリスが記憶喪失です。「寒い時一人で凍えるより一緒に火にあたってくれる誰かがいたほうがマシ」というようなことをエースが言っていました。まさに、スペードの国ではアリス以上に孤独を感じているエース……え、しんどいしんどい。

 

既プレイの、ボリスもグレイも快く引き受けてくれた「記憶探し」、自分で強く願って記憶を取り戻してほしいから手伝わない、と断ってきたエースにもジーンとしました。

時計塔の部屋でユリウスと三人で過ごしたあの時間、調べたり教えてもらったりして思い出すものじゃないだろ、心・本能で思い出せるくらい大事なものじゃないのかよ?というエースからのメッセージですよね。

 

ENDで、「エースは幸せ者」「なんの約束もないけど今はそばにいる」というアリスの発言も、泣きそうになりました。

スペードの国ではアリスが記憶喪失のため、クローバーの国ほど湿度が高くないというか、アリスだけでもカラッとしつつエースを支えられたのではないかと思います。

クローバーの国ではマジで似たもの同士でグッチョリしていたし……ダイヤの国でエースとユリウスの過去を知って覚えているアリスだったとしたら、エースもあれだけ素直に弱っているところを見せられなかったんじゃないかな。

 

BESTとGOOD続けてやったのでごっちゃになっていてすみません。

エースは過去作だとイベント中盤からエロエロエロ!でしたが今回はENDで匂わせるだけだったのでそこもやりやすかったですね。

でも、「俺は最中にいっぱい好きって言ったのにアリスは言ってくれなかった」と拗ねるエース……なんか、もう、感情が渋滞して( ̄・ω・ ̄)こんな顔になった。

あ、エースってそういう時意外と好きとか言うタイプなんだ……しかも好きって言い返して欲しいタイプなんだ……みたいな。

たしかハトアリの非滞在でも「この前酷くしなかったのに痛い痛い君が騒ぐからさ〜」的なことを言ってて、【意図的に酷くしなかったエース】を想像してグッときたオタクです。

 

 

時折、物書きのユリウスのことを言ってるのかな、という含みのある話をしていましたが、もちろんアリスにはわかりませんね。ダイヤの国を経由してきた古参向けありがとう、ありがとう。

 

シナリオの七瀬みおさん、エースと相性がいいのかな。それともただ気合い入っていたのかな。

新装版ハートの非滞在ルートも、すごーく好きだったんですけど五月さんとはテイストが違ってこの方なのかな?って思っていました。

 

エースルート、集大成として胸を張れる出来ではないでしょうか。

じっくり読んでて時間かかったし(子供が寝たあとやってたけど足りなくて昼寝中までやってた)、終わった後の満腹感もすごい。

オトメイトさん、QuinRoseリボーンの皆さん、ありがとうございました。

 

 

<過去のエースルート感想>

新装版ハトアリ滞在

新装版ハトアリ非滞在

新装版クロアリ

ミラアリ

スペアリ・グレイ感想

はじめようとしたら予想通りエース攻略制限かかってました!!

 

というわけでその次にやる予定だったグレイ、BESTとGOOD見られたので感想書きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グレイ、ナイトメアとの出会いエピソード以外はあんまり響かないキャラっていうか、もはやアリスとナイトメアのおかんという認識でした。

でもスペードの国のグレイはすっっっっっごい良かった!

 

まずクローバーの国でのアリスとの記憶があって、引越しで離れて、友人で終わったことを悔やんだうえでの再会だと本人が話したこと。

 

アリスシリーズの「過去作では友人だったけど今回攻略します」ってキャラでこのパターン珍しくないですか?「この国で急に意識するようになっちゃった……」が多かった気がします。

でもスペードの国でのグレイの話の方が自然に感じたんですよね。

マジかよ再会できた!記憶失ってる?いやでも関係ない!モノにしてみせる!と思ってたグレイかわいいわ。人間味がある。

 

そしてアリスの記憶探しが意味の無いものだとわかっていながら、距離を縮めたかったから引き受けていたと正直に話したこと。

これはなかなかできないですよね。言ったとしても全部解決して笑い話になったあととかさ。あの佳境で話せるグレイさんさすが大人です。

 

全体的に、本人の申告通り「ベースはクローバーでの紳士グレイなんだけど引越しでの反省を踏まえてややがっつき気味になっている新グレイ」、塩梅が大変よろしかったですね。風味がきいていました。がっつきの出汁が。この出汁ひとつで料理の仕上がりが全然変わるのよ。

 

 

BESTはクローバーをモチーフにした締め方で感動しました。まあ、あの頃の私はユリウスと離れ離れになるしパソコンはしょっちゅうクロアリでフリーズするし失意のドン底でしたが、長い長い廻る時間を経て、ようやく幸せを掴んだアリスに感情移入してしまいましたよ。幸せにな。

 

GOODではがっつり、この世界の仕組みの補足と軸の説明がありましたね。

てっきり、ツインのアリス、クローバーのアリス、ダイヤのアリス、ミラーのアリスくらいには分岐していると思っていました。まだ心臓が時計になっていないから分岐できないのかな。

 

 

 

あとどうでもいいけど、グレイのちょっと大人な雰囲気のイベント恥ずかしいの私だけですか?(笑)

なんだろう、エースとかボリスは平気なんだけど、紳士なグレイのいけない部分を見ているようでいつも「キャー恥ずかしいやめてやめて!!」ってなりながらSwitch連打してます(笑)

 

で、エースが解放されましたと通知が出たので今度こそエースいこうと思います。楽しみだなぁ〜!!

スペアリ・ボリス感想

プロローグだけ、とか言ってボリスの回想全部埋めてしもうた。

Switchになって次の選択肢まで飛ぶ、ができるので周回が簡単でしたね。

さてネタバレあると思うのでご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

序盤、駅に滞在決めるまで〜落ち着く頃の世話焼き感好きだなぁ。これずっと友達だったって言うけど、こんな態度取られて勘違いしない女いる!?

そして中盤以降、ボリス、相変わらず良い彼氏すぎるだろ〜。こじらせ女子が一番欲しい言葉を確実に適切なタイミングで打ち込んでくるじゃん。

嫉妬や意地悪の発動もプログラミングされているのかっていうほど正確じゃん。

ハートから通して、キャラのブレも小さく乙女ゲーム攻略キャラとして優等生だったなという印象でした。

 

あと今回、ハートの国の遊園地、ゴーランド、ピアスの話題が出ました。ピアスはほんのちょっとですけど、遊園地はひとつのテーマとしてそれなりに出てきました。

アリスは覚えてないけど、遊園地で一緒に遊んだ思い出とか話すボリスに対して「うんうん、ハートの国で色んなことしたよね、涙出そう」って感極まったというかエモい気持ちになりました。最終作だからかな。

遊園地で遊んだのは、新装版の非滞在ルートの方が描写が多かったんですけど、あの甘酸っぱい思い出もアリスは忘れちゃってるんですよね。いや遊園地滞在でひたすら銃の魅力を語られたアリスかもしれないけど。

 

ボリスの過去も明かされるかなと思いましたが、私が見た範囲ではなかったですね。空間の切り貼りをするチェシャ猫の役割について言及があっただけ。

人型の役持ちは「時間よ止まれ」と強く願った過去があって関連した役や容姿ですが、動物組は違うのでしょうか。FD……出るかって言うとあんまり期待できないけど……出してその辺もハッキリさせて欲しかったかなぁ。

よく纏まっていたしいつも通りボリス♡でしたが、そこだけちょっと気になりました。他のルートで言及あるかな?

 

 

初周としては

・攻略制限はエースかと思ってたけどナイトメアなのか?

・どうすればユリウスに会えるの?やっぱエースルート?もしくはナイトメアルート?

・初っ端から白ウサギ泣く泣く泣く泣く

・ペーター意外と出番多いな!

・好感度と責任感の表示出るのでBESTENDは比較的簡単だった

・初めてアリスシリーズ攻略サイトなしでやったかも

・周回で責任感全部上げてみたけどボリスの好感度も同時に上げたら普通にGood行けた…もっとダイヤみたいなえげつないENDくるかとビクビクした

・姉さん、なんか毛量増えた?

 

という感じでした。

次はエースにとりかかるのと、好感度も上げずにただ元の世界に帰るいつものアレができるか試そうと思います。

スペアリブラック届きました

これがキャラたちを見るの、本当に最後になるのかなぁという感慨……。

まだシステムデータを作ったところで今日はプロローグが終わればいいな、くらいです。ロゼのプロローグ長いし。

 

エースは真相に絡みそうだしボリスから攻略予定。

ユリウスに会えるの楽しみだな!!

藤丸先生の離脱について

キャラクターデザイン原案が藤丸先生、原画が新しい方になっていましたね。

そして先生ご本人のTwitterでも説明がありました。

 

色々あったけれど、まずは長年のコミカライズ参加とダイアリ以降の原画担当に心から感謝です。

 

コミカライズのほうでは、今までそんなにハマってなかったキャラの「こんな解釈があったのか」という魅力の開拓をしてくださった方でもありました。

 

ていうか今でこそユリウス・ボリス2強推しみたいなブログですが初見PS2のハート時点ではボリスはピンと来てなかったんですよね。

同時期にやっていたクラスメイトがボリスルートで大興奮して「私も心臓あるよ!ほら時計じゃないよ!」と心臓を捧げるポーズをしていたのを見て笑った記憶がありますが、優しいエロ猫だけど本命じゃないなぁ、って感じでした。

 

クローバーもパソコン版でやって、森で再会できた時は嬉しかったしピアスの相手してくれて助かったけど、やっぱり最推しではなかった。

そこで「クローバーの国のアリス〜チェシャ猫とワルツ〜」に出会って一気にボリス推しになったんです。

 

藤丸先生の絵柄のボリスが好きだったのも大きいかもしれません。でも先生のボリスという男の解釈がもうドンピシャだったんですよね。

あとはアリスとの関係っていう部分で、エース・ユリウス・ナイトメアの掘り下げ方も私にはグサグサ刺さりました。

その後短編集や、ユリウス編、エース編、双子編、ジョカアリコミカライズなど買い漁りました。

 

QuinRoseは給料未払いやら計画倒産やらファンもドン引きのやらかしがたくさんありました。

藤丸先生御自身はQuinRoseに関わったことで苦労され、苦い思いもおありでしょうが、私は藤丸先生をある意味ハートの国のアリスシリーズ世界観の一番に近い理解者だと思っていました。

漫画家って絵が上手いだけじゃない、情緒や人物造形の読み取りも一流でないとできないんだなとしみじみ感じたものでした。

 

スペアリに参加してまた原画担当してくださると知った時は本当に嬉しかったですし、藤丸先生に交渉してくれたオトメイトさんにも毎日朝晩の礼をしたいくらいでした。

 

ホワイトには参加してブラックは離脱、そして今後QuinRose作品は書かない、とおっしゃった背景に本当はどんな事情があるのかファンが知ることはないでしょう。

悲しいけどホワイトに参加してくださっただけでも嬉しかった。新しい原画の方にも、是非頑張っていただきたい。

あらすじだけでいいから結末を知りたいと願っていたQuinRoseファンに、ゲームとして届けてくれるだけで各関係者の皆様には感謝の気持ちしかない。

 

唯一?藤丸先生の絵柄でリメイクされていないジョーカーがQuinRoseリボーンでいつか出ることも夢見ていましたが……潰えてしまいました。

でも十分楽しませてもらいました。初めてハトアリをプレイしたのが18歳で、もう今は31歳です。乙女ゲームという小さい業界で、ハトアリシリーズ自体がよく持ったとも思います。

 

スペアリブラックをプレイしたら、今度こそQuinRose亡霊でいるのをやめないといけないかしら。そんなふうに思わせられた一件でした。

 

ユリウスが攻略対象か不明ですが、ボリスは攻略できるし、来年発売のスペアリブラック、とにかく楽しみです!